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せっかく与えられるかもしれない想いをその時の感情で打ち消してしまうのは確かにもったいない。でも、許せないという思いも確かだろう。それをどう折り合いをつけていくのか。
「許すにしても、許さないにしても、俺はそばにいるからな」
「うわ。めちゃくちゃ心強い。雫がいてくれるならなんでもいいや」
「バカ。ちゃんと考えるんだ。考えてちゃんと後悔しない道を探すんだ」
「・・・・・・うん。ちゃんと、考える」
その道を俺は共に進もう。春名が選んだその道を、迷わないように手を引いて。
俺にできることはなんだろうかと考える。そんなものはちっぽけて、ただそばにいるとか、一緒に笑って一緒に泣くとか。ほんとそんな些細なことくらいかもしれない。
それでも、春名と歩む道を少しでも幸せに満ちた道にしたい。
春名が笑っていられるように。安心していられるように。俺に何ができるのか。俺もしっかりと考えていこう。
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