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1. 校則違反は許しません
一番上まで止めたボタン。隙間なく締めたネクタイ。腰でしっかり止めたズボン。そして、銀縁の眼鏡。
「よし」
それがこの俺、生徒会長でもある月本雫のスタイルだ。
「ちゃんとネクタイを締めろ! だらしがない!」
生徒会の腕章をつけ、登校してきた生徒の身だしなみチェックも生徒会の仕事だ。しかし、生徒たちも慣れたもので誰もまともに取り合おうとしない。
それでも、諦めるわけにはいかないし、口うるさくとも誰かが注意しなければならない。生徒会長になったからには、俺がしっかりと仕事を遂行していかなければ。
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