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パーク内をぐるっと一周して、その後、ふれあい広場で動物に餌をあげたりして散策終了。
再びバスは高速道路を走り、2時間くらいかけて温泉街へ。またぐっすり眠っている間に到着した。
バスから降りると、辺りはもうすっかり夕方だった。日が落ちたせいかかなり涼しい。少し寒いくらいだ。
というわけで、寒いのでさっそく温泉に入りに行くことにした。
「氷室さんは? どうするんですか?」
「腹も減ってないし、俺もとりあえず温泉かな。一緒に行こうよ」
別に一緒に入るわけじゃないのに、思わずピンクな妄想をしたのは秘密だ。
「あー……どこの温泉行きます?」
「俺、露天がいーな。室内だと銭湯と変わんなくない?」
たくさんある入浴施設の中から露天風呂の所を選んで向かった。
「じゃあ1時間後に」
「はーい」
集合時間だけ決めて、入口で別れた。
露天風呂なんて初めてだ。そもそも温泉なんてほとんど入ったことがない。
なんだか謎に緊張したけど、お湯に浸かってしまえば、その気持ちよさで急にリラックス。
ふうっとため息をつく。日頃の疲れやストレスが体から抜けていく気がした。
空は真っ赤な夕焼け。目にしみるほどに美しい。温泉の周りの木々や岩肌はとても風流。
ああ、温泉旅行、満喫してるなあ。
混浴だったら、なおのことよかったのになあ!
……いや、鼻血吹く。出血多量で死ぬ。
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