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夢心地のまま食事して部屋に戻ってきたら、布団がしっかりと敷かれていた。 「さっそく身も心も結ばれちゃう? 」 なんてからかわれて、またムリだの死ぬだのアルだの大騒ぎ。 うう、大人こわい。非リアの心臓はそろそろ限界であります……。 「ところでさ、氷室さんって呼ぶのやめない? 俺も下の名前で呼ばれたいんだけど」 「え、下の名前? ……ユウ、さん?」 「ユウさん! 哲也のキャラかよ!」 「哲也?」 「パチンコであるでしょ? 麻雀マンガの哲也。それにユウさんって出てくんの」 「パチンコ……あー、ある!」 「つーか、優でいいよ、亜矢。呼んでみて」 「えと……ゆ」 ゆ、う、と尖らせた唇に、チュッと柔らかい感触が。 ここここ、これはもしや、キッス!!! キャー! ファーストキッスなう! ……うん、これやっぱ、確変だよ。幸せ出現確率がおかしいもん! 私、ただ今、恋の確率変動中。 「ね、亜矢。抱っこして寝ていい?」 幸せが連チャンし過ぎて、そのうち死ぬかもしれません──。 ~END~
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