プロローグ

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プロローグ

 ひとたび「平和」が崩れてしまえば、天気予報が消えてしまうことをご存知だろうか?  天気予報は雨が降りそうだから今日は傘をさして行こうとか、暑いから熱中症に気をつけよう、といった備えをするなど、私たちの生活に欠かせない情報だ。  また、気象の変化によって災害の危険性が高まると、気象庁が記者会見を行い、 「台風により〇〇県に災害の危険が迫っています。雨量は多いところで〇〇ミリ、風も〇〇メートルを超える恐れがあります。十分に警戒をして下さい」  と、注意をするように呼びかけられ、さらに危険が高まると気象警報が発せられ、迅速な避難を促す。  最近、異常気象が多いのか、会見の場が増えているようにも思う。  そのためか私は友人から『日本国民のことを一番考えているのは、気象庁の役人だ』というジョークなるものを聞いたことがある。  この「気象庁の役人」からの情報が無くなるというのはどれほど恐ろしいことなのか、大平洋戦争の実例から、そのことを見てみよう。
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