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「今日は女子会だな!!」
ある日の休日の夕暮れ時。
[一般的な普通の]主婦達からしてみれば、そろそろ夕飯の用意でもしようかしら?という時間帯。
それは[店がもうすぐ閉店するという時間帯でもある]。
そんな中、陽光は何故か高らかとした声でよく分からない宣言を口にした。
「女子会、ですか?」
「女子会、なのですか?」
陽光達とまったりしたティータイムを過ごしていた真琴とマヤは2人同時に同じ言葉を呟く。
ちなみにどうでもいいかもしれないが、[真琴はまだバイト中]である。
「フフフッ、[女子会にはピッタリのメンバー]ねぇ♪じゃあ、早速準備しなくっちゃ♪でも、[陽光ちゃんがそんな事を言う]なんて・・・珍しい事もあるものね?」
「・・・おい。ちょっと待て、ユエ。[お前、さりげなくその女子会に混ざる気満々でいる]がな?ユエは[まず、女子の部類に入るのか?]俺の記憶違いでなければ・・・[お前はまだ治療をしてねぇハズ]だよな?」
「なぁに、漣ちゃん?今、何か言ったかしら?」
「・・・・・・いや、なんでもねぇ。」
「確かに漣の言い分は最もだよな・・・[実際、俺もそう思った]しよ。」
「あっ、そっか。そういえば、[ユエさんは両性類]だって、前にマスターが言ってたね。」
[満面の笑みを浮かべる]ユエに口を閉ざした漣は、大和に微妙な親近感を抱かれ、ライルからは天然の言葉を返される。
「いや、なんか久々に真琴やマヤ達に会っちまったからかな?ほら、あれだよ・・・女には女同士でしか話せねぇ事もあんじゃん?なら、いっその事・・・女子会でもすっか!!って、ふと[急に思い付いちまって]さ。」
「・・・なんで、お前は[閉店間際にそんな事を思い付く]んだろうな?」
2つの座敷席の仕切り代わりに使っている屏風を間に挟み、店内の座敷席は見事に男と女に分けられた。
閉店間際と言うだけあって、店内には既にいつもの常連過ぎる常連客しか残っていない。
「・・・女には女同士でしか話せねぇ事があるっつー割には[随分と適当]だな、アイツら。[俺達に話の内容を聞かれてもいいって事なのか?]」
「まぁ、[発案者が陽光だから]な。」
「「あぁ~。」」
どうやら、大和のその一言は漣とライルの2人を納得させるには充分な効力を持っていたらしい。
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