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課長の家に着いて、回りを見る余裕もなく、家の中に連れていかれた。
「公亮さん、晋哉、ここ玄関!」
入るなり、顎をそっと掬われ二人に交互に口付けをされた。
「ん・・・っ」
会社ではあんなに嫌だったのに。
二人を好きになるって決めた今、こうして触れ合うだけで、体の奥から一気に熱が込み上げてくるなんて。
「んっ・・・ん、っ・・・」
口腔内に挿し入ってきた舌が僕のに絡まり、裏のざらついた所で撫でられ、柔らかく吸われると、ドキリと心臓が跳ねた。
口付けがこんなにも気持ちいいなんて。
夢中で応じていると、肩に掛けてあった課長の上衣が下に落ち、露になった性器を二人の手がそっと撫でてきて、ぞくりと背が震えた。
「朔也、気持ちいい?」
クチュッと濡れた音を立てて二人の唇が離れ、とろんとした瞳で彼らを見上げると、薄明りでもはっきりと分かるくらい、ますます男らしい色香を溢れさせた二人が、濡れた眼差しで見詰め返してきた。
「うん」小さく頷くと、課長と晋哉が満面の笑みを浮かべながら、腰に腕を回してきて、そっと肩を抱き締めてくれた。
「リビングと、寝室ーーどっちがいい?」
耳元で囁かれ、耳朶をれろりと舐められ、甘く痺れるような感覚が背筋を駆け抜けていった。
「公亮さんの好きな所で・・・」
下半身が反応して、もう考える余裕などなかった。
「まず、リビングに行こうか。それから、寝室に」
「明日の打合せ、俺も同席するからーー足腰立たなくても何とかなるだろう」
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