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「恭子さん、何考えてんの?」
「えっ!? あ、いや、明日の自分を心配してた……」
「ふうん、余裕だね。明日のこと考えてられるなんて」
そんなことを言いながら意地悪な笑みを浮かべたかと思うと、杏介くんはゆっくりと二本の指を私の膣内に挿入した。
その刺激に思わず甲高い声をあげると、互いの息がかかるほど近くに顔を寄せて彼が囁く。
「……まだ触ってなかったのに、すんなり入っちゃったね?」
「ひっ、あ……っ」
「あー、とろとろになってる……可愛い」
その声に体がびくんと反応すると、杏介くんは嬉しそうに私の額にちゅっと軽いキスを落とした。それから、赤面する私の顔を覗き込みながら少しずつ体内に入った指を動かしていく。
「あ、ぅああっ……!」
「ふふっ、気持ちいいね? ゆーっくり中擦られるの、好きだもんね」
「んんぅっ、やぁ……っ」
「や、じゃないでしょ? 気持ちいいときは、気持ちいいって言わないと」
子どもを叱るような口調で言われ、私は素直にこくこくと頷いた。彼の言う通り、急かしたくなるくらいゆっくりと膣内を撫でられるのがたまらなく気持ちよくて、私は馬鹿みたいに何度も「気持ちいい」と零しながら杏介くんの腕を強く握りしめた。
快感に喘ぎながらもじっと杏介くんを見つめていると、熱心に蜜口を攻めていた彼が私の視線に気付いて顔を上げる。その熱を孕んだ瞳に嫌でも胸が高鳴って、思わず喉がごくりと鳴った。
「あ、締まった……どうしたの、感じちゃった?」
「っあ……、だ、だって、杏介くんがえっちな顔してるから……っ」
「ふふっ、そう? ほんと、恭子さんって素直だよね。分かりやすいっていうか」
「えっ……?」
「だからこそ落ち込みやすいんだろうけど……でも、大丈夫だよ。どれだけ落ち込んでも、俺が慰めるから」
ね、と微笑みながら杏介くんが私の鼻の頭にちゅっとキスをする。その可愛らしいキスがこそばゆくてくすくすと笑い声を漏らすと、今度は唇に深いキスを落とされた。
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