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その瞬間を待っていたかのように、彼はいきなり入ってきた。
「あっ……イヤッ……!」
激しい快感に悲鳴を上げそうになる。
彼と繋がったままのカラダがビクンビクンと痙攣して止まらない。
何これ……おかしくなっちゃう……。
「くるみのことめちゃくちゃにしたい……」
耳元で囁かれ、正気を失いそうだった。
もうしてるクセに……。
「して……」
もちろん、抗うことなどできず、その日は思う存分愛し合った。
体の相性が分かるほど経験があるワケでもないし、そんなものが本当に存在するのかどうかも定かではないけれど、これだけは言える。
氷川稜という人は、わたしの好みを知り尽くしている。
ゆえに、極上の快楽を与えることができる。
身も心もわたしは彼の虜にされている。
そんな人が夫だなんて、わたしはなんて幸福な女なんだろう。
わたしも彼を虜にできるように、もっと自分を磨かなければ!
くるみと結婚できてよかったって思ってもらえるように――。
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