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ち、近づいてきた……どうか、敵ではありませんようにっ……道の端っこによって物陰にしゃがむっ!
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『あれ?お嬢ちゃん、こんなところでどうしたんだい?迷子?』
恐る恐る前を見てみる
そこには人が良さそうな人が、馬車みたいなものの先頭で手綱を握ってこちらを見ていた
『あ、えっと、気づいたらここにいて、さ迷っていたんです…』
『ふ~ん?まぁ、こんなところにいても危ないし、僕のキャラバンに乗るかい?ちょうどこの先の街に用事があるからさ』
確かにそうかも……安全に街まで行けるし、ちょうど寂しいと思っていた頃だったし……
よし、この人達について行ってみよう!
『あ、ありがとうございます。お言葉に甘えさせて貰います』
なんとか無 事にこの森を抜けることが出来そう!
良かったぁ~
中は、意外と広いみたい
内装はよくアニメとかで見たような感じだね
本当にこうなってるんだぁ~
う~ん、なんかすっごく見られてる…
そんなに見なくてもいいんじゃんかよ
まぁ、急にこんな森で乗ってきた方が怪しいよね
こちらから挨拶したほうがいいかな?
『あの、急にすみません。少しの間お邪魔させていただきます』
そう話すと、長身の美女がこちらに近づいてきた
背中には、不思議な装飾を施された杖を背負っているみたいだけど何に使うんだろうか
『ねぇ、ちょっと聞きたいのだけれど、どうして普段姿を現さないエルフがこんなところにいるの?』
えっ…エルフですか?私が?
そんなまさか……
自分の耳を触ってみる
…………!確かに尖っているっ!
なんと!
『え、あ、その、私もなんで森の中にいたのか分からないんです…ごめんなさい…』
『謝るほどのことではないのよ。こちらこそ、ごめんなさいね。でもそう、だったらこの先にある街の町長の相棒のケットシー殿に聞くといいわ。彼は、不思議な力で人の真実を見抜くと言われているから』
『へぇ~そうなんですか。ありがとうございます!』
勢いよく頭を下げる
そして、相手の顔を見てニコッとして隅っこへとダッシュッ!
…………どういうこっちゃねんっ!
こっちだって理由を知りたいよっ!
ううっ…そして頼みの綱は、ケットシーか……
ケットシーって猫なんだよね
モフモフの可愛い猫だといいなぁ~
恐竜を狩るゲームでもケットシーみたいに、戦いになったら助けてくれたりするのかな
そうこう考えているうちに目的地に着いたみたい
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