第一話 ヨーコとさぶ太郎 ~その娘、ピグずきんチャン~

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 視界いっぱいに広がったレザースカートの中。  片足を上げたムチムチ太もも、桃のようなおちりとクルリと巻いた……しっぽ!? 「触んないで! うぉりゃああああーー!!」  見事ヨーコの後ろ回し蹴りがコーの首に炸裂! しかもブーツに取り付けた歯車がザックリとヤツの首を斬り裂いた。  仰向けに倒れ込んだコー。ヘビー級の蹴りを食らってピクリとも動かない。  そこへ空からピグずきんがヒラヒラと落ちてきて、さぶ太郎の顔に落ちた。 「ち、義父上! ヨーコ、ヨーコさんのおし、おちりにクルッと……!」 「……みたわね……しっぽ」  プルプルと肩を震わせて、真っ赤な顔のヨーコがさぶ太郎を見下ろす。 「そりゃあるわよ……いくらあたしがおかさん似でも尻尾くらい。おとさんはピグみん族なんだから」  さぶ太郎の頭の中はハテナがいっぱい。 「だ、だって! ある日空間が歪んで赤ん坊が! 大事に育ててヒュムリアで脆くて!」 『ん? それはヨーコの母親の話。その血も引いてるヨーコはワシよりは弱いべ』 「母君の話ーー!?」  見ると噛みつかれたはずのヨーコの首には、かすり傷一つ付いていない。ハーフでも充分丈夫だね! 『それよりムコどの、スカイウォンでヨーコの情報をもう一度見てみるといいぞぃ。面白い情報が更新されとるはずだ』
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