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「はあ……、なんか脱力してそれどころじゃ……」
それでもスカイウォンを起動してみると、確かに追記情報に字が浮かび上がってきた。
「ん？ ……あれ？ ええっ!?」
【追記：さぶ太郎の嫁】
『ピグみん族の未婚の女子は、尻尾を見られたらその男の嫁にならんといかん。そういう掟があるのだ』
「な、ななな……！ じゃあ……」
バサッとピグずきんを取り上げて、ヨーコがスタスタと歩き出した。
「あのーヨーコさん。今の義父上の話……」
「うるさい。官憲が来るとめんどくさいから行くわよ。報酬は自動で振り込まれるから大丈夫。モタモタしないで！」
フードからはみ出したヨーコの耳は真っ赤っか。
「……はーいでござるー♪」
モリーの腹に突き刺した忍刀をちゃんと抜いて、さぶ太郎はいそいそと最強のお嫁さんの後を追って行きました。
めでたしめでたし。
じゃなくて、つづくでござるっ！
【第一話 ヨーコとさぶ太郎 でした】
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