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『あああ!? ワシの仲間が……ピグミン族の戦士が目玉焼きの隣にー!』
その声はヨーコの父親、モー・マンタイのもの。彼女の頭の上で叫ぶ彼、それこそが最強の防御力を誇るヨーコのピグ頭巾。
マンタイはある日、昼寝の間に移動式中華料理店のババアに料理され、生皮は頭巾にされるという壮絶な最期を遂げた。
だが愛する娘のために根性でこの世に留まっている。
「にゃは。違いますよ義父上。これはSNSにアップする用に、マジパンで作ったコブタちゃんです。ちょっとした遊び心でござるよ」
『シュールすぎるわい!』
「でも上手に出来てるでそ?」
るんるんとさぶ太郎はスカイウォンの撮影機能で、そのひと皿もパシャ♪と写真に収めた。(映像はホログラムにて視認)
スカイウォンは優れた通信機器であり、多種多彩なネットワークサービス(SNS)に対応しているのだ。
「……へぇー、料理なんかアップするの。SNSやってるのは聞いてたけど」
もぐもぐとヨーコがフレンチトーストを頬張りながら、さぶ太郎を流し見る。
「そうですよー。拙者の更新、待ってくれてる賞金稼ぎの猛者がけっこういるんです。みてみてー」
彼がスカイウォンを操作すると、SNSの画面がホログラムに浮かび上がった。そこには……。
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