第二話 さぶミッション ~拙者のヨメはお尋ね者でござる~

14/17
33人が本棚に入れています
本棚に追加
/83ページ
【お月さまなう:ケムさんこんばんは、いつもコメントかたじけない。 拙者も今、ひとりで月を見ているでござる。 今夜は拙者がヨメとバトル(´;ω;`)キラワレテルミタイ… @しぶ太郎】  どこの誰かも知らない御仁(ごじん)に、でもだからこそ心の内を呟いてしまう。  すると、意外にもすぐにレスポンスがあった。 【おやおやそれはw:しぶ太郎さん、ひとつ質問♪ あなたのヨメは、あなたの料理を食べますか? YESなら大丈夫。女は嫌いな男の料理なんて食べません。 @鬼武者ケムマキさんより】 「…………そうでござろうか」  何かの本で 『意中の彼を射止めるにはまず胃袋から♪』 という記事を読んで、さぶ太郎は料理に気合いを入れるようになった。  ヨーコが美味しいと言って目を丸くする時がなにより幸せで、押しかけムコとしても『傍にいていいんだ』と思える至福の時。  少しずつだけど、自分を受け入れ始めていると思っていたのに……。 【これは独り言でござる:ケムさん、拙者は。 一人で旅をしていた時、食事は生きる為だけのモノでござった。それがヨメが出来た今、火おこしすらも楽しい。生き生きと戦うヨメが、大好きなのでござる。ムコと認めてもらいたい……;つД`) @しぶ太郎】 【焦っちゃダメダメ:しぶ太郎さん。以前、掟での縁だと言ってましたよね。 ヨメの方も突然の縁で戸惑っているのかも。どうせずっと一緒にいるんです。焦らずのんびりいきましょ♪ @鬼武者ケムマキさんより】 10fd32a0-be9a-484d-a676-21046d4a8f39
/83ページ

最初のコメントを投稿しよう!