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飛びついてきたヨーコにさぶ太郎の忍び装束がシュルン!と脱がされ、そこに現れたのは真っ白フカフカでキュートなケモ耳。
「…………!!」
「ほーらその耳、やっばりニャンパラ族じゃない!」
一瞬だけ白目をむいたさぶ太郎だったが、すぐにハッと我に返ったように目の色が戻った。
「見ましたね……?」
「見たわよ。ウルフゥ族とは何度か戦ったけど、もっとキリッとシャープな耳だった。この耳、絶対ちがう!」
フッ……と不敵に微笑んで、さぶ太郎が肉球の手でヨーコの胸元を指さす。
「ヨーコ殿、スカイウォンで拙者の情報を見てくだされ」
「え? ああそっか。いいわよ」
ヨーコがスカイウォンのペンダントを差し向けると、さぶ太郎の情報ホログラムが浮かび上がった。
「なになに、さぶ太郎……信号無視により手配、報酬8トンガ。ナニソレ!? コガニン族&ウルフゥ族の混血……あれ?」
「ね? でも見て欲しいのはそこじゃなくて。ほら、追記情報が更新されます」
言われてみると、確かに追記の蘭にだんだん文字が浮かび上がってくる。
「ええと……チャン・ヨーコの婿。……は?」
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