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初夏
風が変わり、蝉が告げる、夏になったと。朝の怠さに眩暈が合わさって病人の様な気分になる。起き上がるのをやめて、枕の柔らかさに頭を預ける。目を閉じて深呼吸をしてみる。しばらくそうしていると、三半規管の揺らぎが治ってくる。早く起きなければと思いつつも、身体は動いてくれない。
猫さんにご飯を用意しなくては。と、何とか座ってみる。またくるくると眩暈がして、胃に不快感が。
こんな時は、そう、体調の悪さを無視する事にする。
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