日が昇るまで

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日が昇るまで

玄関の前につき 「じゃー、チャイムがなっても出ない事と、電話とメールもね!」 そう言って帰ろうとする店長の腕を必死に掴みました。 「明るくなるまで一緒に居て下さい!」 「わかった。」 もうとりあえず必死でした。 1人になるのが怖くて…怖くて…。 この時はまだ、店長に恋愛感情はなく 正直、誰でもよかった。 部屋に入って貰ったものの… どうしていいかアタフタ… 「コーヒーでいいですか?」 「うん」 とりあえずソファーに座ってもらい 店長と向き合う形で床に座りました。 慣れ親しんだ自分の空間に入り 少し冷静になった私は なんて事を言ってしまったんだろう…と、少し後悔をしていました。 だって、私から誘ったようなもので… しかも上司な訳で… 今まで一夜限りの…なんて何度かあったけど… いや…相手がまずい… なんて考えて1人でパニック。 に、なっていたのも私だけで 目の前にいる店長は普通でした。 これからの対策や 仕事の事を、話してるうちに外は明るくなり 「じゃーそろそろ帰るね!」 「あ、はい。すみませんでした。」 そう言って玄関まで見送りました。 何も無かった…。 ある方がおかしいだろ。 なんて独り言を言いながら、少し眠る事にしました。
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