二人の嫌いな……。  赤川side.

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二人の嫌いな……。  赤川side.

 笑顔のまま席に戻った黒井さん。私と白田さんは思わず顔を見合わせた。  結局、いつもの口調に戻った黒井さん。あーあ、ツマラナイ。怖い顔をしたのは、あなたの方だよ。軽い気持ち? いやいや、絶対本気だったから。あれは本気で怒ってた。  黒井さんは、職場で良い人のふりをして善意を振りまきながら、心の中にはかなりの悪意が溜まっているようだ。きっとそのイライラを無害な二次元とかにぶつけているんだろうな。面白い。この人、アニメのキャラを本気で憎んでいた。    一つ楽しみが増えた。また白田さんと盛り上がれる。  私は満面の笑みで白田さんに微笑んだ。                                 (了)
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