ドールズ・シンドローム

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　微睡む中、誰かに呼びかけられている。
「ロビン、ロビン。
今日は森へ木苺を取りに行くと言ったでしょ？」
嗚呼、姉さん今起きるよと眠気まなこを擦りながら顔を上げる。
瞬間、焼けただれた男とも女とも区別もつかないの顔に喉がなる。
「お、お前は…だ、誰だ！」
震える声で問いかける。
焼けただれた肉塊は這いずり回るようにゆっくり近寄ってくる。
『ロビン…ロビン…。
よく聞いて、炎には近寄らないで…。
可愛い私の弟…。』
肉塊はそう呟いて力尽きたように這いずることをやめた。
肉塊の声は聞くに耐えない声だったがあれは確かに姉だと確信した。
何故かはロビンと呼ぶのは姉だけだし友人の中でもロバートと呼ぶ奴はいても愛称では呼ばれなかったからだ。
ホッとしたのもつかの間、頭の中で知らない男の声が響く。