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under round
リンボにて、5人のマスターが円卓を囲んでいた。
「ねぇ、いつになったらドールズテイカーは再開になるの?」
つまらなそうに足をバタつかせ赤毛の少女が言う。
「さぁてね。
おやおやパンジー、リボンが曲がっているよ。」
向かいのメガネの紳士がパンジーと呼ばれた少女人形のリボンタイを直す。
「そんなことどうでもいい!
俺ァ早く殺しあいたいゼェ!」
いきり立った浅黒い肌の巨漢が円卓に乗り上げる。
「いゃあね。
血き盛んな男の人は。
お人形を扱うならおしとやかにしなきゃ。」
隣の和服美人が眉をひそめて言うが声は野太く目は笑っていない。
「…。」
「ご主人は此度の裏切り者を弾糾できたのは進歩だとおっしゃいました。」
黒ローブをまとった人物の隣にいる金髪の人形が答える。
「やあ、待たせたねみんな。
7人目が来るよ。」
穏やかな笑みを浮かべた男が中央の席に座りながら言う。
各々、笑みを深めながらリンボのマスターたちはこれから始まる戦いに想いを馳せていた。
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