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その先には…
父は横になって寝ており父を囲んで母,弟,医者と座っていた。父はもしかして病にかかってしまったのか?とふと私の頭によぎった。
なぜか怖くて仕方がない。勇気を振り絞って
「何があったの!?」
私は涙ながらに聞いた。すると母はゆっくりと口が開いた。
「お父さんはねぇ,病にかかったの。治るかわからないのよ…。」
「そんな…。」
私は何故か悔しかった。凄く凄く悔しかった。なぜ私の父がこんな目にあわなくちゃいけないの,と。
私の悔しさは外へと飛び出した。無意識に家を飛び出して笠崎山方面に走っている。
空は厚い雲がお日様を隠している。
笠崎山についた。全速力で走ったため息苦しい。私は近くにあった切り株を椅子がわりとして腰かけた。ふと足下を見るとかわいいリスがいる。するとリスはササッとしげみに隠れてしまった。
と思ったがリスが仲間をよんでこちらに来るではないか。そしてそのリスたちはこちらをジーと見た。きっと「頑張れ」っていってくれているはず。私は立ち上がった。
「絶対にお父さんの病気を治す」
と私はリスに誓った。
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