夏の風物詩(翻訳済)

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夏の風物詩(翻訳済)

 ここはジャピン。極東にある島国だ。四季があって、独特の文化が発展している。 「にしても暑すぎやしないか。まだ梅雨は明けてないんだろう?それなのにこの暑さはなんだ。なにか『ひんやり』したものはないのか」  一人の男が何やら文句を言っているようだ。 「こうなったら、アレを買ってこよう」  男はどこかへ行ったようだ。何を買ってくるのだろうか。 「よーし、これだよこれ、『扇風機』。スイッチを入れてと」  扇風機が回り始める。男に人工的な風が吹き付けられる。 「あーーー、涼しい。ひんやりした風が心地いいな。・・・しかし、なんだか物足りない」  男はまだ満足していないようだ。 「こうなったらアソコに行こう」  男は家の階段を降りた。 「よーし、ここだよここ、『地下室』。床にうつ伏せになってと」  男は床に伏せて肌を密着させる。 「あーーー、涼しい。この床がひんやりしてて気持ちいいんだよな。・・・しかし、どうもこれだけじゃな」  それでも男のひんやり欲は満たされないようだ。 「こうなったらアレを食おう」  男は階段を駆け上がって冷蔵庫のの前に立った。おもむろに冷蔵庫の下にある冷凍庫を漁り始める。 「よーし、これだよこれ、『アイスクリーム』。袋を開けてと」  男は袋を乱暴に開けて中身を引っ張り出し、大きく齧り付く。 「あーーー、美味い、涼しい。こんなにひんやりした食べ物見たことないな。よしもう一口」  男は再びアイスクリームに齧り付いた。 「あーーー、頭が、『キーンと』する!アイスクリームはひんやりしてていんだが、キーンとするのが嫌なとこだな。ゆっくり食べよう」  男は扇風機にあたりながらアイスクリームを食べた。  ようやく男は満足したらしく、眠りについた。
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