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我々としては急でもあった為、日程の調整により、三ヵ月後──、つまり今日が彼との面会の日です。」
金髪に錆色の瞳を持った少年──灰吹悠馬──が呟いた。
「まあ、色々ありましたからねえ......」
この「色々」は後に明かすこととする。
如月が頷き、再び口を開く。
「では、彼の実力査定、つまり入隊試験をするものを決めたいと思います。意見がある方は挙手を」
茶髪に黄色の瞳を持つ少女──天道空──が手を挙げ、
「それなら、私の弟子のあかりに行かせよう。良い経験になる。」
唐突に名を呼ばれた、赤茶の髪に緋色の瞳を持った少女──天道あかり──が抗議する。
「ちょっと師匠!!なんであたしがやンないといけないンですか!?ほかに適任が居るハズでしょう!?」
それに対し、漆黒の癖毛に紫色の瞳を持った少女──伊集院桜花──が冷めた口調で罵る。
「貴方は『適任が居る』、と云ったけど、貴方が適任者では?貴方が『風魔』
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