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これは的中していた。黒神はこれを知られたことに気付かなかった。
「貴方の好きな物は・・・?」
今度は黒神が問うた。
「そうだな・・・僕の好きな物は・・・」
その後、暫くの間、談笑が続いた。
小説の話、音楽の話、食べ物の話。他愛もない会話だ。
如月はその時の黒神が普通の高校生のように感じ取れた。
緊張が解かれ、空気が幾分和やかになった時、如月は本題を切り出す。
「僕達が今回、君と面会に来た理由は・・・知ってるね?」
「ああ。武官局局長のキャサリン=ローグを介して俺は御宅等に接触を図った。そしたら、今日まで拘束されることになったのさ。まあ、俺は政府が指定した要注意監視リストに入ってるから・・・しゃあねえな・・・。元幹部なのに情けねえ話だ」
武官局は、内務省武装組織管理局という、国内武装組織の活動の認証と保護、統轄を行う組織の略称である。そこの局長は「葉隠」の首領でもある。
私設武装組織「ぬばたま」は、今、日本で猛威を振るい、残酷さは国内随一である。その為、危険視している武装組織も少なくない。「風魔」もその一つ
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