第四章 津軽 剛 孤独なる戦い

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洞穴内 小さな小さな病鬼(びょうき) 「白鬼めぇ まさか鬼の真力まで人相手に使うとは あれでは我が鬼虫胎内に留まれやせん 蝙蝠どもよ 白鬼に傷を付けて 再び鬼虫を入れるのじゃぁ~」 一寸にも満たない小さな鬼 病鬼が無数とも言える大型蝙蝠を飛ばしてきたのは 支配下にあった白鬼を再び操るためのようです。 っが 白鬼 その病鬼の目論見など一瞬にして粉砕しました。 タタタ~! 宙を舞ったと思えば右手の鉄の爪一閃二閃三閃 風圧と爪の切っ先で あれだけ無数とにいた蝙蝠を切り裂きました。 そして 脚から黒い蒸気を吐き出した白鬼 洞穴内へとひとっ飛び ブスッ~! 小さな病鬼を鉄の爪に突き刺して 洞穴より出てきました。 「こやつ鬼酒に鬼虫なんぞ混ぜやがって ふざけるな」
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