第四章 津軽 剛 孤独なる戦い

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右手の鉄爪に串刺しに小さな鬼を 上空へ投げ上げては  シュシューッと 一閃二閃と鉄爪を動かすや 粉微塵に切り裂いてしまいました。 「おいおい お前の仲間ではないのか?」と驚くツヨポンが言えば 白鬼 「こやつが仲間なものかぁ この病鬼は はぐれ鬼の外鬼の手下になった奴 許せん」 「外鬼って 外邦 外鬼(とつくに げき)?」 「私はこの伊吹山の王だったが 外鬼の配下どもと一戦中 腐れ外道の病鬼めが 鬼酒に鬼虫いれおって ええい 腹がたつわ!  おい人間よ~ この山に張ってる結界を解け!」と白鬼 この伊吹山に張ってる結界にも怒りを持っているようで それがなされなければ すぐにでも 二人に攻撃再開しようと 睨みつけてきます。 そこへ 化野 蓮杖「わかった。 その小さな病鬼ってのが今回の元凶だったってことか それとそいつが消滅したことで鬼虫の洗脳は消えたってことですね 白鬼よ おいらたちは別に鬼討伐に来たってことでもないし この伊吹山に取り憑いた悪意を祓いに北野だけだ」 「そんなぁ化野さん こいつも鬼ですよぉ 信じられるんですかぁ?」 「私は鬼族の真の鬼だ 外道はせぬ」 「やはり うむ ちょっと待っててくれ」と言うや 蓮杖氏 写幻機に手をかけるや  プシュー っと なんとぉ 先に封印した黒鬼 そして 山犬たちを解放しました。 「ええ 化野さん大丈夫なんすかぁ?!」
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