第四章 津軽 剛 孤独なる戦い

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化野 蓮杖 ニヤリと笑い「白鬼よ ほらお前さんの仲間じゃろ 鬼虫は浄化されたから本性は取り戻してる だから もとへ戻すが 山犬たちも同じく 」 黒鬼 いきなり 写幻機より外界へ戻されて 封印された時の事思い出したようにか? 蓮杖へと殴りかかろうとするのを 白鬼 肩を掴んで留め 「黒鬼よ 我ら 愚かしいが 病鬼の鬼虫で操られておったんだ その怒りは外邦外鬼に向けるべきだ!」と諭すように黒鬼へと語り 「人よ あとは伊吹山の結界解いてもらえば 私たちはお前さんらとやりあう理由もないが」 それを聞いたツヨポン 「でも 炎聖寺の二人の先輩が」と言い出すのを 化野氏これも押し留めて「わかった 結界もすぐに解こう 津軽君 その二人は伊吹山のこの鬼たちではないなく病鬼 いや その病鬼を操った外邦外鬼のせいだ ここでこの二人と争うことは 外鬼を利するだけだ 白鬼 黒鬼よ ここで手打ちとしよう」 白鬼 隣で怒る黒鬼を諫めつつ 「封印師よ そして炎聖寺の若者たちよ わかった ここで終わりだ いや それより お前さんたちは 外邦外鬼討伐するんだろ? その時は我ら 主らに加勢しようぞ! その時は そこの封印師よ お主のヤタカラスで知らせてくれ」 「おおよ!ヤタちゃん連絡係に飛ばそうぞ」 「化野さん この二人 このままでいいんですかぁ?」 「若者よ 我ら真の鬼族は戦事は好きじゃが外道はせぬぞ あの外鬼だけは許せんのだ!」と諭すように 今度は津軽剛に伝えます ツヨポン 相手の目を見て 「わかりました すぐお堂の三室 公志郎さんに結界解いてもらいます その病鬼退治したから結界も要らないし あと共通の敵外鬼を討伐が最優先ですね」と納得しました。 これにて 伊吹山での病鬼 鬼虫騒動に終止符がうたれました。
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