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ようこそ異世界へ
疾風はため息をついた。
「竜のうろこが後3つも足りないじゃないか」
そう叫ぶと辺りを見つめた。
最近のどこのMMORPGにある問題だけどモンスターのリポップに時間がかかるクエストで報酬がうまい繰り返しクエストは嫌いだ。
モンスターの脇が遅いこのゲームリールファンタジーでもそれは同じようにあって、出くわした敵より待ち時間が長い、しかも、フィールド上級ボスになるとその待ち時間は日時単位と言うふざけた仕様もあるくらい、そう思って居ると倒したウサギから赤いひし形の石ころが落ちた。
なにこれ、そう思い拾ってみると光出し、しかも現実の俺の身体を包み込んだ。
気づいたころには見たことの無い町に居て戸惑うと
「あんちゃん、そこのあんちゃん」
そう言われて戸惑えば男性がにこやかに
「どうせ、ファミリアに所属して居ない、フリーターだろう? 良い所を教えるから来るかい?」
そう言われて疾風は考えた。
『つうか、NPCにしては自然な会話の仕方だったし、とりあえずついていくか』
と思うと頷いた。
つれられお城のようなところに行くと
「我がファミリアマスターは、強いぞ、口と性格はあれだけどな」
そう言われてふーんと思って居ると大広間に等された。
女性が座っており
「何しているの? リヒト、その子は? 迷子?」
そう聞かれてリヒトは首を振る。
「新しい、ラゼリアファミリアの一員連れて来いと言ったのマスターですよね、ほら、君、マスターにご挨拶」
そう言われて疾風は
「疾風です、そのここは? 日本なのでしょうか」
思わず出た言葉にリヒトが首を傾げ女性がため息をつく。
「また、異世界召喚者、しょうがない、うちの所も人では欲しい、リヒト下がりなさい、
後は私から離してあげましょう」
そう言うとリヒトが離れて出て行ったので杖を一度鳴らした。
音もないのに扉が閉まると
「ライト」
そう言った瞬間明かりが無数に飛び散り大広間を明るく照らした。
「さてと、で、何が知りたい? しがない異世界の子よ」
そう問われて疾風が
「まずあなたのお名前は?」
そう問えば
「ラゼリア・アウローラ、それが私の名ですわ」
そう言ってからくすくす笑い出すと
「んなわけあるかばーか」
そう言われて疾風がムッとした顔をすれば
「ここでは、名なんて意味を持たない、死ねば生き返る事は出来ないのだから、
ここで作動できるのは6属性魔法だけど、回復魔法のある光には当然死者蘇生なんてものは入ってないわよ、
で、名前だったわよね、愛馬美緒、私もあんたと一緒、こっちに来てから30000年は帰れていないわ、
だから、こちらの名前以外普段口にはしない」
そう言うと杖をかざした。
「うちに本当に入ると言うのなら、この世界について、私の知っている限りの全てを話てあげる、
生きるも死ぬもあなたの自由だけどね、私は優しいから、少なくともあなたの為にすごい力の
レベルアップを図らせてあげることは可能よ、ただし、私、今、機嫌がよくないのよね」
そう言うと疾風にクスリと笑って
「ねぇ、疾風まずはここの名乗り名を決めて、生きるのならそれが第一歩よ」
そう言われて疾風は少し考えてから
「クロード・で下の名前は」
困った顔をすれば頷き
「貸してあげる、アウローラと名乗りなさい」
その言葉に頷き合うと
「では次に、貴方の実力が知りたい、町の外に犬が居るのよ、倒してきて」
そう言うとクロードに
「潜在能力が見たいので、武器は貸し出さないわよ」
そう言われて大きく頷いた。
ラゼリアに連れられクロードは大広間を出てった。
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