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大阪の夜は静かだ。というよりも私が住んでいる地域だけど。私のバイトの場所は、家から大体5分くらいのところにある。夜遅くまで空いているこの店は、よく買い物に来る。
そんな時に彼がいるとやはり嬉しくなる。
「いらっしゃいま…。あぁ、桜さんいらっしゃい。」
「お疲れ様です!お昼はありがとうございました!でも本当に夜は人が少ないですね…。」
お昼は、お客さんがあふれるくらいたくさんいるのに今は私一人しかお客がいない。
「まあもう閉店20分前くらいですから。こんな時間に女の子一人で買い物に来ることはあんまりお勧めできないですよ?」
「おーい湊君~。ああ桜ちゃんこんばんは!また会ったね!」
「金林さんお疲れ様です!今家に帰ったんですけど、食べるものが何もなくて…。」
「あぁ、なるほど…。でも女の子がこんな時間に一人で歩くのは、危ないから気をつけなよ?」
お買い物だろ?買ってきなよ。金林さんに言われて私は今日と明日の食事を買う。店内には蛍の光が流れている。こんな時間に来て迷惑だったんじゃないかとふと思ってしまう。
「じゃあお会計が1188円になります…。」
「はい、これで。ちょうどだと思います。」
「1188円お預かりします。レシートはいいですか?」
私が首を振ると、金林さんが話しかけてきた。
「じゃあ湊君お店閉めようか!桜さんは裏でちょっと待ってて!」
なんでだろう、なんかわるいことでもしたかな?私は裏で待つことにした。
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