地球に恋をしたスプートニク

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「ねえ、キミもこっちに来て一緒に見ようよ」  そういってあなたは  優しく私の手を引くの  私は泣きながら  そうなったらいいな  そうなりたいなって  優しいあなたの手をほどけずに  つい  夢を見てしまう  思わず一歩  踏み出しそうになる  だけど  その一歩を踏み出した途端  私の心は加速し  加速し・・・  その眩しすぎる世界に引き込まれていく  そして  大気の摩擦が身を焼き尽くす  その  最後の瞬間まで  大地に抱かれることを夢見て落ちていくの
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