独 り 恋

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独 り 恋

会社の同僚が設定したコンパで 知り合って半年・・・ こんなに男性に夢中になったのは 初めて・・・。 彼にプロポーズされて・・・ 彼を家族に紹介して1週間目、 「あまり会社での評価は  良くないらしい」 父が渋い顔をした。 「1週間前は『好青年だ』って  いってたじゃない!?」 結婚が暗礁に乗り上げそうな予感・・・。 「確か銀行を辞めて今の不動産会社に  転職したんだったね?なにか問題でも  あったのかも知れないから、一度  前の銀行の、ほら、斉藤にでも調べ、」 「ソリの合わない上司とのイザコザ  なんだもの!いい話なんて出て  くるわけないわ!」 「そんなに神経質にならないで」 母が心配そうにとりなして 「そうだ!高校で一緒だった鈴に  聞いてみましょうか?学部が違う  とは言え、同じK大なんだし」 彼と同い年の姉が思い付いた提案、 それには同意した。 大学時代のスノーボードのサークル、 爽やかな大学時代の写真が 思い出されて、彼のよい話が 聞けると確信出来たから・・・。
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