予期せぬプレゼント

2/3
前へ
/485ページ
次へ
「奥様とお買い物ですか?」 悪びれない笑顔。 凝固したような夫に代わって 「ええ、食事がてら日本橋まで  出て参りましたのよ」 サラリと答えた。 「羨ましいわあ、ウチなんて  ここを通過するだけで  帰りはお持ち帰り寿司ですぅ」 そう言う彼女の横には 軽く会釈するだけの 夫よりかなり年若い男・・・。 「私・・・今、求職中なんですぅ。  またあの病院にお世話になろうかなあ」 口角に魔女の笑み・・・。
/485ページ

最初のコメントを投稿しよう!

327人が本棚に入れています
本棚に追加