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翌日夫は何も言わず
朝食も食べずに出勤、
喧嘩の翌日はいつもそう。
私は・・・
子供を保育園へ送ってから
いつも通り出勤・・・
出勤せずに有給をとった。
なんだかかなり落ち込んでいる。
こんなとき、私は
地下鉄を乗り継いで
下町の商店街を訪ねる。
平均年齢がかなり高い商店街、
それでも街中のせいか
人通りがわりに盛ん。
古びた八百屋の前にある
喫茶店の二階窓際に座って
行き交う人々を眺める。
八百屋は常連の絶え間なく賑やか。
より楽し気に見せるのは店主夫婦。
客との笑顔のやり取りが心地好い。
特に初老のオカミサンが
大きな声で笑って・・・
バケツに集まった太陽みたいな笑顔。
彼女の顔をコーヒーが冷めるまで
静かに見ていると
悲しいような・・・
ホッとするような・・・
奇妙な心持ちにしばし憩う。
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