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愛という雫
瞼を閉じて・・・
懐かしい男の ”重み“ を
思い出せば・・・
ようやく・・・
”夫“ を受け入れて・・・
”事“ の終わりを静かに待つ・・・。
「君はお嬢さん育ちだから
仕方ないよ」
子供までもうけて五年近くという
刺激少ない夫婦生活を
夫は文句も言わずに
むしろ労りながら過ごしてくれる。
夫のおかげで恙無い
不自由ない暮らし・・・。
せめて夫が寛げるように
部屋を綺麗に整えて
美味しいものを作り・・・
笑顔は絶やさぬように。
それでも “夜“ が
苦痛でならなかった・・・。
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