ゆるやかに冬がくる

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「おかえりなさい」 「あ、来てたの・・・?」 明らかに迷惑そうな顔。 作っておいたシチューの鍋に ため息がもれた。 でも、怯んではいけない。 「飲み会?」 わざと明るく言う。 「・・・そうだよ、同僚と・・・」 ウソだと解っている。 玄関前まで聴こえていた口笛は 新しい ”彼女“ の存在を 私に教える警笛・・・。
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