ゆるやかに冬がくる

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「飲みすぎた・・・  今夜は・・・おやすみ」 目を合わせずにベッドへ 入った彼は壁を向いたまま。 隣に静かに横になる。 寄り添う・・・ 勇気が涌かない。 ウツラウツラと一時間。 寒くて目が覚めた。 いや、目が覚めたのは 彼が起きて、鞄から何かを 机にしまった物音のせい。 彼はしばらく愛しげに それを眺めていた。 そんな瞳・・・・ もう私に見せることは ないだろう・・・・・・・・。           ー 了 ー
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