恋  嵐 ①

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同じ幹から伸びた 枝葉のような絡む脚と腕。 僕の動きに合わせて 指が折れんばかりに 互いに喰い込んでゆく・・・。 再会のあの日から これは予感されていた。 じっと堪えていた想いが 熔岩のように吹き上がる・・・。 おそらく僕達は 兄や妻に知られる日まで 隙をついては 抱き合うだろう。 けれども、それは 止められない。 抱き合えば破滅と 判っていたから・・・・・。            ー 了 ー
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