罪 と 罰

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罪 と 罰

 「二年くらい前でした、   夫の行動に不信を覚えたのは。   帰宅時間が疎らになって、   遅い日が増えてきて・・・   それでも、結婚して十年近く、   真面目で子煩悩な夫でしたから   “浮気”なんて、とても   考えられなくて・・・。   ただ、娘が   『小学校の校門で知らない    女の人に声かけられた』と   言った瞬間、“まさか"が   頭の中に浮かんで・・・、   冗談めかして、夫に   『浮気相手じゃないわよね?』   尋ねたら・・・・・   『あるわけないよ・・・』   夫は、私から眼を逸らして   ・・・そう言いました」 この日から 彼女の"破綻"が 始まったらしい。             
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