327人が本棚に入れています
本棚に追加
陽が落ちるのを
楽しみながら・・・
一足一足、貴方の家へと向かう。
心配しなくても、今夜、
ここに貴方は帰らない。
焦ることなく
貴方の家を探して歩く。
番地通りに歩いて行けば
似たような形の家に
似たような車が停まってる。
鉢に寄せ植えた花もみな同じ。
表札を一つ一つ見流していく・・・。
角を曲がってすぐに気づいた、
庭の灯りのそばに南天、
若い南天が揺れている。
「前が公園だから
庭の陽当たりがいいんだ」
社員食堂で話していた貴方、
私が後ろにいるとも知らないで。
いいえ・・・知っていたのかも・・・、
月日とともに、どんどん
どんどん無神経になる貴方だもの。
最初のコメントを投稿しよう!