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パウダールーム ①
デパートに駆け込むと
ちょうど三時の鐘が鳴った。
(少し夢中だったかしら)
思い出し笑いが出た頬は
一時間前の高揚を
うっすら覚えて熱かった・・・。
急いで六階のパウダールームへ、
着替えも出来るここを
美沙は重宝していた。
巧い具合に一番角が空いて
ゆっくり扉を閉じた。
一人きりになれた安堵が
帯と心を緩めてしまう・・・。
はだけた襦袢の胸元には
“男の吸い口”がくっきり。
それを撫でると、身体の奥が
“受け止めた男”の型を再現して
・・・美沙はまた熱くなる・・・。
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