パウダールーム ①

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美紗が恵まれていたのは 最初の男だけではない。 二番目の男も、  「離れられない身体だよ」 深入りした身体に 嘆息吐息で、美紗の“淫雨”を 賛美してくれた。それは 仕事をするうえでも 美紗に大きな自信となり・・・ おのずと“男を視る目”に役立った。 三番目の男は、社内の男。 新卒できた彼は、美紗の見込み通り 昼は無論のこと、“夜の仕事”でも 満点に近い仕事をこなす上に それを楯にするような男でもない。 内外で会社の要に なってくれている男達・・・。 そんな彼等のおかげで 恙無く会社は安泰。 後半の人生は、後継者である 一哉を“育てる”ことが 美紗の“一大業務”なのだ。
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