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『多年に渡る精神的苦痛と
家庭不和の根元を明らかに
することと、それに対する
賠償を請求する』
真緒子は良久の妻に
民事訴訟をおこされた。
それは良久にしても
寝耳に水で
「半年ほどなら見なかったことに
してやってもよかったものを
ぬけぬけと四年も・・・
裁判はあくまでも始まりよ!
一生、あなた達を苦しめて
人生を後悔させてやる!」
玄関先でそれだけ言われて
着の身着のままで
良久は真緒子の部屋に
転がりこんだ。
このときの真緒子は
(お金さえ払えば、ずっと
この人と一緒に暮らせる!)
安直に喜んだ。ただ、
「なんでなんだ・・・こんなつもり」
苛立ちながら漏らした
良久の一言が
胸に刺さった・・・。
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