影 法 師

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 「のり(憲武)と私は、いい仕事仲間」 恵倫子は憲武をそう表現、 憲武も  「友達としてはいいけど   結婚となると、恵倫子は   色気が無さすぎる、ハハハ」 ・・・笑って言ってた。 だから、  「二人でも時々会いたいな」 憲武から囁かれた志織が 胸踊らせたのは無理もない。 週末は時折、二人でドライブや 映画や食事に・・・そして 一泊で出掛けた那須高原、 志織は憲武と結ばれた。 志織にとって初めての恋人、 しかも  「結婚しよう」 誠実な憲武に志織は 人生を預けることにした。 二人で過ごすようになって 恵倫子を交えることは 回数が減ったものの、 志織にしても恵倫子は大切な先輩。  「今夜は恵倫子も一緒に」 憲武に言われた日は、三人で。 志織に異論など・・・ いや、このあたりから 志織は三人でいることに 違和感を。 それから、  「 恵倫子 」  「 のり  」 二人の呼び合いにも 不愉快が増すようになって・・・。
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