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九つを頭に三人の子持ちに
なっていた志織夫婦、
憲武はいよいよ本行栄転に。
(慶ぶべきなんだけど)
志織を過る恵倫子の影。
やはりで・・・
「お土産持ってきたよ」
子供達の喜びそうな物を持って
度々訪れる恵倫子。
なついていく子供達、
表現しようのない不安に
迫られる志織。
だからと言って、憲武に
愚痴や不満を言うわけには。
けれど・・・・・・
“言える”日はやって来た。
夫の部署の人を
招いてのホームパーティ。
部署違いの恵倫子は
来てはいなかったけれど
タバコを吸うために
庭の裏手にいた
部下の女性二人が囁く話に
志織は息を呑んだ。
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