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息をのんだのは逹だけでない。
妻帯者の社長はむろん
出来立てホヤホヤの恋人や
婚約者を伴った男達までも
美弥を見ずにはおれない感じ。
ついでにいうなら
小学生の男の子も
美弥にくっついて離れない。
自信家の初美は当然不機嫌、
他の女性陣もあまり
愉快でない様子。
小さなホテルを借りきっての
一泊旅行は思わぬ展開、
お酒が入るともう美弥の
ファンクラブさながらの騒ぎ。
逹は初美の癖など
そっちのけで美弥に注目して
しまっていたことを
朝風呂で賢太と一緒になったとき、
改めて申し訳なく思い、
「なんか、昨夜・・・
俺・・・酔ってしまって
君の、その彼女ばかり・・・」
「いえ、いいんですよ」
「 え? 」
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