プレゼント

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プレゼント

 『別れるときにはこの花瓶に   似合う花を贈るよ、それを   最後の合図と思ってくれ』 始めて訪ねる女の部屋に 男はちょっとした美術品の アンティークの花瓶を持って来た。 なかなかスマートな 恋の起承転結の“起”だと 男は自賛していた。 ちょっとばかしハンサムな四十男。 親譲りの不動産に 仕事の要領のいい男だから 金と時間がある。ただし、妻帯者。 (厄介は御免だ) そのくせ、他の女も抱きたい。 だからハッキリと 「結婚?してるよ、一応。  でも恋はまだしたいね。  君が素敵だから」 それが男の口説き文句。       (* ̄ー ̄)『淫華爛漫』80頁   「プレゼント」のイジリです。   ペコリスト様より「面白い」と   世辞られたのを喜んで(^ω^)   “あの続き”をオチへと   運びたいと思ってます。
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