夕暮れにて

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電話は寄越さなかったが 四十五分後に帰宅した夫は 血相を変えてリビングへ 飛び込んできた。 「晴香!どうした?!  結愛になにか?!」 子煩悩であることは否定出来ない夫。 まずは娘と孫の無事を確認、 それから 「いったいなんだって」 こちらを見ることなく呟いた。 つまり、“女”といたのは事実だと 悲しいけれど確認した。 落ち込んでいる暇はないのだ。 夫を待つ間に  『今から迎えに行きます』 メールを送ってきていた敦也が 追っ付け到着した。
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