327人が本棚に入れています
本棚に追加
「『気持ちがない・・・』
なるほど男の正直なとこね。
出産前後ですもの、
妻は“ツカイモノ”にならない。
でも、それは、二人の子供を
産んだ晴れがましい“戦い”の
骨休めなのよ。労ってくれて
当然じゃないの?それを逆に
トドメを刺すような傷をつけて・・・
赦せると思う?単細胞にも
ほどがある・・・そう、単細胞!
また人生の慶びのときにまた
妻を傷つけて・・・・単細胞・・・
どんなに憎いか・・・
その幼い心が・・・どんなに
どんなに憎いことか・・・・っ!」
私の顔は・・・夜叉が
憑いていたようだ・・・
「お、お母さん・・・?」
いつの間にか、晴香が
傍らにいて、心配そうに
私の顔を覗いていた。
最初のコメントを投稿しよう!