恋だから

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恋だから

 「好きだ」 自分の声に眼が覚めた、 午前四時。 トイレに立ったついでに冷蔵庫。 今起きても仕方ない。 ビールの力を借りて 後三時間ほどは眠りたい。 「好きだ・・・か、中学生でも  あるまいし・・・」 独り言に苦笑い・・・。 いつもそうだった、 星川弥生(ほしかわやよい)に会った夜は 同じ夢を見る。 中学生の俺が、 中学生の弥生に “告る”夢。 中学生の頃から数えると 三十年近く経っているというのに。
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