327人が本棚に入れています
本棚に追加
恋だから
「好きだ」
自分の声に眼が覚めた、
午前四時。
トイレに立ったついでに冷蔵庫。
今起きても仕方ない。
ビールの力を借りて
後三時間ほどは眠りたい。
「好きだ・・・か、中学生でも
あるまいし・・・」
独り言に苦笑い・・・。
いつもそうだった、
星川弥生に会った夜は
同じ夢を見る。
中学生の俺が、
中学生の弥生に
“告る”夢。
中学生の頃から数えると
三十年近く経っているというのに。
最初のコメントを投稿しよう!