ティールームにて ②

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私と神澤は、たまに 会うようになった。 たいていは仕事の話と食事。 けれども……  「もう我慢出来ないよ…」 神澤の囁きに負けて… いや…じっくり待っていた。 私からでなく、神澤が 心底私を欲することを。 抱かれて、醒めてしまう夢でなく… 私の熱い吐息で… 熟れて匂い立つ果実で… 彼が、是が非でも 人生を変えたくなってくれるように。 それでも…心優しい彼には “子供”と別れる勇気はなくて… もう愛人のままかと 諦めかけたある日……!
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